90対10の原則

連休明けはケンカが起きやすい理由で過去に抑圧した感情が
表に出てくることで、ある日突然不機嫌状態になってしまうお話をしました。

では、過去に抑圧した感情がどのようにして表に出てくるのでしょうか?
ここではお互いのちょっとした言動で、傷つきやすくなる理由を理解しましょう。


僕たち人間は、相手との関係で他人にはうまく説明できない
心が混乱してしまう経験をすることがあります。

急に彼のやることにイライラしだした…。
理由はないのに、愛されている自信がなくなってしまった…。
なぜかいきなり不安になる…。

こんな原因の90%は、実はあなたの過去に関係があります。
自分では、彼との関係が原因と考えてしまいますが、実はほとんど関係がないんです。
あなたが遠い昔に経験したことが大部分の原因だったりします。

二人の関係を悪化させる感情が沸き起こってくる原因に、
いま起こっていることが関係している可能性は10%程度なんです。


ほら、想像してください。
たとえば、彼がデートの時間に少し遅刻してきたとします。

普段のあなたならちょっとぐらいの遅刻なら笑って許せるのに
今日は特別イライラして、彼にひどくあたったり不機嫌になったりしてしまった…。

普段のあなたなら、遅れてきた彼に何かあったのかな?
と想像を働かせたりして、理解して許してあげることができるはずです。

想像したり理解してあげることができれば、相手のミスやちょっとぐらいの
反抗的な態度で、あなたが大きく傷ついてしまうようなことはありません。

でも、別の日に同じように遅刻をされるとイライラしてしまった…。

これは、その日に心の奥にしまっていた過去の感情が表に出てきた証拠なんです。
こうなると彼の遅刻に対しても、いつもより敏感に反応してしまいます。


以前は全然気にしてなかった相手の態度も、その日は苦痛に感じられたりして
大きな傷を受けてしまうことがあります。

おそらく子供時代に同じようなことで激しく傷ついた経験があったりして、
そのときの感覚が突然湧き上がってきたからなんです。

相手の遅刻という行為が、過去の大きな傷を思い出すきっかけとなって
傷口を大きく広げてしまったんです。


子供時代の僕たちは、まだ何も知らない単純無垢な存在だったはずです。
ですので、自分の目の前で両親がケンカしたり、否定的な出来事があったとしても
自分とは関係がないことを理解できないんです。

子供にとって両親のケンカは、全部
「自分に向けられているんだ…。」
と勘違いしてしまうのです。

自分に対しての拒絶や反抗的な態度、非難の声と受け取ってしまうんです。

僕たちはこの子供時代の感覚が突然甦ってくるときがあって、
相手の何気ない言動を自分に対する非難の声のように感じてしまうのです。

このタイミングで 「大人の会話」 をすることは難しいです。
今回のように、彼が遅刻をしてしまったとしても、 10%が彼からの影響で
残りの90%はあなた自身の過去が反発心を生み出しているんですよ。


ほら、想像してください。
誰かに腕をつつかれたり、ぶつかられたりした場合。

普段だったら、たいして痛くもケガをすることもほとんどないはずです。
でも、既にケガしている部分をつつかれたり、ぶつかられた場合はどうでしょうか?

普段と違ってひどく痛みを感じるはずです。
もしかすると傷口が広がって出血してしまうかもしれません。

心の傷も同じなんです。
まだ治っていない過去の傷にぶつかられるようなもの。
当然痛いわけですから、過剰に反応してしまいます。

それでも相手と付き合い始めた頃は、そこまで神経過敏になることはありません。
こうした過去の感情が沸き起こってくるには時間がかかります。

ただ、一度でも沸き起こることがあれば
相手に対してそれまでと違った感覚に陥ってしまいます。

ですので、あなたは今後何か沸き起こる感情があったときはこう考えてみてください。

「これは自分の過去の傷口なんだ」
「私はいまそのキズを癒そうとしているんだ…」

認識するだけでかまいません。
あなたは多分混乱やイライラしている最中でしょう。

それでも片隅に、これは相手のせいじゃないんだ…。
自分の過去のせいなんだ。
そう思えるだけで、相手との感情的なトラブルを90%も抑えることができますよ。


◆まとめ
不意に湧き上がる好ましくない感情は、あなたの過去の出来事に90%原因がある。
普段気にならないことが気になりだした場合、認識して気持ちを落ち着かせることが大切。




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