こんな理由から相手は無口になっていく

付き合って間もない頃はいろいろなことを話してくれたのに、
長く付き合っていくと急に無口になって、何も話してくれなくなった…。

と不満を漏らす女性がいます。

「会社で最近、どんなことがあったの」 と聞いても、
「ねえ、今度の休みに旅行へ行かない?」 と話かけても、

「別に」 「ああ」 「そうだね」 という返事しか返って来ません。

仕事で疲れているせいもあるのでしょうが、
「もう少し、なにか話ししてくれてもいいじゃない」 と女性には思えてきてしまうのですね。

「うまくいっている男女は、以心伝心なんだ」
「何も言わなくても、心と心は通い合っているんだ」

と言い訳する男性もいるかもしれません。
確かに、ある一面では、これは真実かもしれません。


心理学の調査で、男と女が親しくなるにつれてコミュニケーションの回数が
どのように変化していくか調べたものがあります。

それによれば、出会ってから親しくなっていくにつれて
コミュニケーション回数はどんどん増えていくのです。

「もっと仲良くなりたい。できれば恋人同士として付き合いたい」
と思えば、相手に盛んに話しかけるようになります。

自分はどのような人間なのか理解してもらい、また相手がどういう人かもっと深く知るために、
コミュニケーション回数が増えるのです。

しかし、ある程度親しくなってしまうと、今度はコミュニケーション回数が減少していくことが、
調査でも確かめられているのです。

ただ面白いことに、コミュニケーション回数が減少していくからといって、
必ずしも相手への親近感までもが減少していくわけではないのです。

特に男性の場合はそうなのですが、コミュニケーション回数が減少していくことを
お互いの関係が深まっていく証拠のように感じている人も多いのです。

先ほどの 「以心伝心の関係」 のようにです。

しかし、ここで男性と女性の価値観の違いなのでしょうが、多くの女性の場合には、
コミュニケーション回数が減少していくことを寂しく感じるのです。

彼の気持ちが自分から離れていく証拠のように感じられてしまうのです。


また、ある研究結果では、二人がいわば男尊女卑のような関係、
男性の側が一方的に強い立場に立ち、女性が一方的にそれにへりくだるような関係にある時、
このコミュニケーションの減少傾向はいちじるしくなるという報告もあります。

お互いに対等の立場、いわば友達関係にあるような二人は、
結婚してもそれほど激しくはコミュニケーション回数は減ってはいかないのです。

コミュニケーション回数が減少していくことを、お互いの関係が深まっていく証拠だと考える
男性の価値観と、お互いの気持ちが離れていく証拠だと感じる女性の価値観の
相違を克服するためには、やはり 「話し合う」 ということしかありません。

しかし、男性の立場が一方的に強すぎると、女性からいくら一生懸命になって話しかけても
男性の 「うるさいな。黙っていてくれよ」 の一言で会話が中断してしまうのです。

弱い立場にある女性は、男性のそんな一言に反撃できないのです。

「うるさいな」 と言われたら、「ちゃんとわたしが話すことを聞いてほしいの」 と
言い返すことができるくらいの関係のほうが、この場合は、いいのかもしれません。

男女の関係が危機的な状況になるときに、
もっとも端的に現れる傾向は 「会話がなくなる」 ということです。

これは動かしがたい真実でしょう。

お互いに言葉にして話し合わなければ、心と心が通じ合うことはありません。
相手が何を考えているか、何を感じているのかわからずに、
お互いの気持ちを誤解していくようになるのですから。


◆まとめ
男性が強くなりすぎ、それに比べて女性が弱くなり過ぎた関係は危ない。
会話がなくなり、お互いに相手の気持ちを誤解するようになる 。




★自分の恋愛力、試してみませんか?
※60の質問に答えるだけで、あなたの性格と恋愛傾向が分かります。